日本科学振興協会(JAAS) 第二期理事選挙報告

(文責:選挙管理ユニット)

概要

日本科学振興協会(JAAS)の第二期理事選挙が行われました。この選挙では、JAASが分野、組織、職種・職階、国籍・民族、世代の垣根を超え、あらゆる人々が参加することのできる組織となるように、「多様性」「衡平性」「包摂性」を重要視した優先枠を設けて理事を選出しました。投票者は88名(投票率71%)、計1654票(投票者一人当たり平均18.8票)が投じられ、以下の理事が選出されました。これらは6月24日の総会決議で承認されました。

アモリン カーシオ
井上貴文
大賀哲
太田航
片桐究
片桐ゆうじ
河上薫
北原秀治
黒ラブ教授
佐貫理佳子
住井英二郎
田中智之
鶴田宏樹
冨樫祐一
並木重宏
原山優子
坂内博子
馬場基彰
引間和浩
深澤知憲
古谷優貴
堀治彦
宮川剛
三輪秀樹
森真由美
森田泰暢
安本志帆
山形方人
山田祐樹
吉田智美

選挙日程

05月06日  有権者確定 (2022年5月6日までに正会員に入会した人を有権者とする。)
05月10日 立候補締切 
05月11日 候補者告示、選挙運動開始
05月29日 期日前投票開始 
06月05日 投票日 
06月06日 開票(当選者確定)
06月16日 監事候補確定 
06月24日 総会決議

第二期役員選挙の仕組み

理事選挙は以下の仕組みで運営されました。(立候補の仕組みはこちらをご覧ください。https://jaas.science/2022/04/27/20220426_sennkyo/)

【投票】

 各有権者は立候補者1人あたり1票を30人に投票できる権利を有しています。権利は30票ですが、30票全てを投票する必要はありません。

【選出】

①最低得票数による選出
 会員の信任が得られない候補者の当選を避けるために最低得票数を設けました。最低得票数は「有効投票総数を立候補者数で割った数の5分の1(小数点以下は切り上げ)」です。

②優先枠による選出
 「多様性」「衡平性」「包摂性」を重要視した優先枠を設けて理事を選出しました。以下の優先枠の該当者から、得票順に当選者とします。優先枠は重複して適用されることがあります。例えば、ジェンダーの枠で当選を決めた候補者Bが、同時に「生物系」枠にも申請していた場合、この二つの枠が、一人の当選者で充当されます。従って、最大で25人が優先枠で当選しますが、実際は優先枠による当選者はこれより少なくなることが想定されます。

優先枠:
(イ)ジェンダー属性のうち、「男性以外」の候補者が9名以上。
(ロ)分野属性のうち「人文学」、「社会科学」、「数物系科学」、「化学・環境学」「生物」「医歯薬学」「情報学」「工学」、「その他」の候補者が各1名。
(ハ)身分属性のうち「学生」の候補者が1名以上、
(ニ)職種。職種属性が「研究職以外」の候補者が3名。
(ホ)国籍及び民族。外国籍を持つもの、または自己認識がエスニック・マイノリティであるもの1名
(ヘ)障がい者。何らかの障がいを持つもの1名。
(ト)勤務形態。非正規、任期付、フリーランスであるものから1名。

③得票数による選出
 優先枠への充当後、残りの候補者を得票順に選出し、合計最大30名選出します。

選挙結果

5月10日までに33人の会員が第二期理事へ立候補し、5月11日から6月4日までの期間で選挙運動が行われました。選挙管理ユニットでは、①選挙用Slackの設置 ②各候補者それぞれのチャンネルを設定と有権者との質疑応答体制の整備 ③有権者が立候補者を知るための紹介スライドの掲示を行いました。Slackでは有権者や立候補者から、候補者全員へ「共通質問」が11件提起されました。また、候補者によるZoom 討論会が、自発的に複数回行なわれました。

5月29日から投票フォームが公開され、投票日である6月5日までの期間で、全ての有権者は事前投票を含む投票を行うことができました。投票期間中は何度でも変更が可能で、最後の投票が有効になります。事前投票と6月5日の投票で票の扱いが変わることはありません。
また、票の正当性を確認するために、全ての有権者に固有のシリアル番号が付与されました。6月5日は投票日であるため、選挙Slackへの書き込みが禁止されました。6月5日24時に投票が締め切られ、選管ユニットにより終了後直ちに開票作業が行われました。

投票の結果、投票者は88名(投票率71%)で、計1654票(投票者一人当たり平均18.8票)となりました。立候補者の得票数は最大74票、最低15票(平均50票、中央値52)となりました。この結果から選出に必要な最低得票数は10票であり、最低得票数による選出で落選する候補者はいませんでした。多様性枠では18名が当選し、ジェンダー属性以外は充足されました。ジェンダー属性は立候補が9名を確保すべきところ、8名となっています。多様性枠で選出された18名の多くは単純得票数でも当選圏内です。そのため、「18名が単純得票とは別に当選している」わけではありません。その後、単純得票数順に12名の方が当選しました。多様性枠を含めた場合と、単純得票で集計した場合では、最終的に1〜2名が入れ替わっています。

 今回は、日本科学振興協会 第1回総会・キックオフミーティングの準備期間とも重なったため、無理が生じた面はありますが、皆様のご協力のおかげで滞りなく理事候補を選出することができました。会員の皆様に深く感謝申し上げます。

この記事を書いた人

日本科学振興協会(JAAS) 広報

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