こんにちは。第一回キックオフ実行委員会の諏訪です。NPO法人設立を記念した今回のキックオフは、多くの方の支えによって実現しました。特に、陰ながらキックオフの運営を支えて下さったボランティアスタッフの方々のお力がなければ実現は難しかったと思います。ボランティアスタッフの方々にはオンサイト、オンラインの両方で、得意分野を活かしてご活躍いただきました。
その中で、ボランティアスタッフの一人として活躍して戴いた片桐秀一さんに、実際にこの会がどう見えたのかを、お聞きしてみました!
私は「分野、組織、職種・職階、世代の垣根を超え、科学を支える人が誰でも参加できるボトムアップ型の組織でコミュニケーションを構築していく」というJAASの理念に感動し、NPO法人日本科学振興協会の設立準備委員会の時から参加させていただきました。
私は、元々東京の学校で教員を務めておりました。その後、故郷の山形に戻り学習塾を立ち上げ、現役で数学を教えています。現在は山形と宮崎に校舎を持ち、数学の楽しさを伝えております。
「数学の繋がりに気づきを!」の力を養成する事が、数学の本質的な理解に繋がると信じ、授業でもその事を最重要視する指導を行っています。
さらに、授業の中だけでなく、塾生たちが好奇心を持つきっかけになればと思い、教室内には科学に関したトピックの掲示・展示を行っています。
さて、今回は、ボランティアスタッフとしてキックオフミーティング全般に携わった際、印象に残った事についてお話ししたいと思います。
キックオフミーティング開始前に、「エンドロールで最後締めたいね。誰か作ってくれない?」という内容のメッセージが入ってきました。キックオフミーティングまでの時間的余裕がなかったため、お役に立てばいいな〜と思いながら、20数年前にエンドロールを作った経験を活かして、急遽文字と音楽を入れたサンプルを作り共有しました。
その後、私と同じくボランティアスタッフとして活動していらっしゃった中島さん(Jo NAKAJIMA)に時間をかけて作り込みをしていただき感謝!無事エンドロールの完成に至りました。まさに短期間の連携プレー! 中島さんありがとうございました!
そして、いよいよキックオフミーティング当日。初めての会場なので、早めに到着しました。どのような会場なのか、ちょっと不安でもあり、楽しみでもありました。実際に会場に入ってみると、コンサートホールそのものでした。そんな中、この会場の音響構造の仕組みや状況に合わせた録音/録画、録音の適切なマイクセッティング位置の設定などに関して、私は48年前のコンサート録音の経験に基づいたアドバイスを提供し、貢献する事ができました。
印象に残った点として、初めて直接お会いしたスタッフの方々であったのにも関わらず、チームワークが非常に良かった事が挙げられます。私はその事に驚愕したと同時に、ふと疑問に思ったのです。決して打ち合わせが完璧に出来たとは言えなかった状況の中、突発的に色々な不測の事態が起きた場合でも、的確な対応で、すぐに解決する事ができたのは何故か?と。そこで私なりに分析をしてみたところ、主に三つの要因があるという結論に至りました。
一つ目の要因は、科学的に物事を分析したり考えたりする事によって、問題解決に繋がっていた事。二つ目は、これまでに積み重ねた経験値が、今回のように思いがけない形で役立つ機会が多々あった事。そして、三つ目が最も大きな要因であると思うのですが、スタッフの方々が皆、分野に関係なく互いに、分かり合おうという相互理解のコミュニケーションを重視していた事です。これはもちろん、slackやzoomなどオンラインで行ってきた打ち合わせの時も同様に感じました。これまでに培ってきたコミュニケーション力が、今回のチームワークの良さに繋がったと考えています。
最後に、今回、私はポスター発表5ヶ所/セッション3ヶ所に参加したのですが、大変分かりやすい説明と興味深い内容に感動しました。発表者の方々に対して感謝の気持ちでいっぱいです。来年のイベント・セッションが、今からとても楽しみです。
良い経験をさせていただき、ありがとうございました。
【 JAASへのお誘い 】
いつからでもどんな方でも、科学だけではなく、様々な分野の方の経験値に触れることができる。そしてそれによって自分の視点を広げる事ができる。そんな身近な存在がJAASです。
JAASの仲間は、分野に関係なく互いに分かり合おうという相互理解のコミュニケーションを重視しています。
新しい自分の再発見と成長のためにも、ご興味のある方は是非会員になってください。小さな活動から、世界の平和と「しあわせ」のために、一緒に、自分を含めた未来をデザインしましょう。
【JAASへの私の期待】
分野を問わず、深い研究をすればするほど、細分化が進み、他の分野を含めた広い視野に立った見方が、できないようになりがちです。より良い社会に向けて大きな力となり、社会貢献できる人材育成を行い、新たなイノベーションを生み出すきっかけとなるハブ(JAAS)のような組織になっていく事が出来れば、と考えています。
(文責:片桐秀一)