研究者×科学コミュニケーター より良い協働の仕組みを考えよう(第5回意見交換会 開催案内)

科学コミュニケーターと呼ばれる人達がいます。

科学の専門家(研究者)と一般社会との架け橋となって、相互理解を促していく、現代社会に欠くことのできない存在です。

私たちの生活は科学に大きく支えられていますが、科学と社会との望ましい関係を築くには、一人ひとりが科学について知っていくための手がかりが大切です。ただし、科学について知る機会やメディアは様々で、各自の文化的背景にも大きく影響されます。そのため、研究者と一般社会との架け橋となる、広い意味での科学コミュニケーターが必要不可欠となります。

しかし、科学コミュニケーターの仕事は、社会で十分に認知(評価)されているでしょうか?

研究者は科学コミュニケーターのスキルを十分に活用できているでしょうか?

科学コミュニケーターの人材育成の仕組みは十分でしょうか?

諸外国に比べて日本の科学コミュニケーションにはどういう特徴があるのでしょうか?

少人数のグループでの対話を通じて、研究者と科学コミュニケーターとのより良い協働の仕組みや可能性を、皆で一緒に考えてみましょう!

考えるための取っかかりとして、藤原耕二さんから「数学のジャーナリスト・イン・レジデンス」という取り組みについて話題提供してもらいます。数学に興味のあるジャーナリストなどの方々が、国内の数学教室・研究室に1~2週間滞在し、自由で自主的な取材・勉強をする機会を提供する取り組みです。藤原さんが中心となって2010年から実施され、これまでに延べ50人以上の方が参加し、17の機関が受け入れてきました。参加者は、新聞記者・雑誌編集者・科学ライター・翻訳家・弁護士・カメラマンなど様々です。

話題提供の後、少人数のグループに分かれて1時間ほど対話します。そして、対話する中で見つかった様々なアイデアを、最後にすべての参加者で共有します。得られたアイデアを元に、具体的な活動を日本版AAAS設立準備委員会や近日中にNPO法人申請予定のJAAS(日本科学振興協会)にて実施していきます。

どなたでもご参加いただけるオンラインのイベントです。日本の科学をもっと元気にするためにどうすればよいのか、対話を通じて皆で一緒に考えていきましょう!

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開催日時

11月23日(火・祝) 13:00~15:30
※申し込み締め切りは、開催前日15時までとさせていただきます。

日本版AAAS設立準備委員会 意見交換会の趣旨

日本版AAAS設立準備委員会は、あらゆる人々の科学についての対話と協働によって、日本の科学をもっと元気にすることを目指し、分野、組織、職種・職階、国籍・民族、世代の垣根を超えて、誰でも参加できるコミュニティの形成を試みています。

日本に限らず、科学のことに関わらず、インターネットの発達によって私たちのコミュニケーションは必ずしも円滑にはならず、逆に軋轢が生じる様子も見られます。日本の科学を元気にするために、小さく閉じてしまいがちなコミュニティ同士を繋げ、あらゆる人々が協働していける大きなコミュニティを形成していくには、対話の方法を工夫する必要があります。

今年2月の設立時に46名だった本会の委員数は、2ヶ月で192名にまで増えました。大学や企業に所属する研究者だけでなく、学生、研究支援や科学コミュニケーション・ジャーナリズムに携わる人達、科学行政に携わる人達、小中高校や塾の教育関係者など、多様な人達で本会は構成されるようになりました。国籍や居住する国も、多様なものになっています。

日本版AAAS設立準備委員会は、NPO法人設立の準備だけでなく、あらゆる人々が科学について対話し協働していける新しいコミュニティを形成する会でもあります。192名での対話と協働を、会の中で日々、試行錯誤しています。

その範囲をさらに広げ、日本版AAAS設立に賛同いただいている方々や、まだ賛同いただいていない方々も含めて対話し、日本の科学をもっと元気にするためのアイデアを皆で見つけることが意見交換会の目的です。

ここで得られたアイデアを元に、具体的な活動を日本版AAAS設立準備委員会や近日中にNPO法人申請予定のJAAS(日本科学振興協会)にて実施していきます。

イベントの内容

  1. 全体説明
  2. 話題提供(約30分)
  3. 少人数での対話実施(約1時間)
  4. 各グループの対話で得られたアイデアの発表

◆話題提供者
藤原耕二さん

所属:京都大学 大学院理学研究科 数学専攻

研究分野:幾何学、幾何学的群論

◆話題
数学のジャーナリスト・イン・レジデンス (JIR) プログラムを通じて気づいたこと

開催方法等

◆方式
Zoomミーティングにより、話題提供の後、ブレイクアウトルームにて少人数での対話の実施。各グループに委員1~2名が加わり、対話をお手伝いします。

◆定員
100名 

◆参加方法
※ 以下申請フォームからお申し込みください。メールにてイベント前日に参加リンクをお送りいたします。
※ お申し込みが定員に達した時点で締め切らせていただきますことをご了承ください。

◆個人情報の取扱いについて
第1回意見交換会と同様に、開催の様子を撮影し、本会Webサイトに掲載する予定です。当日の撮影時にZoomのカメラをオフにしていただくか、後日連絡いただきましたら、お名前やお写真が掲載されないようにいたします。また、当日の様子は、テキストおよび動画として記録に残しますが、それらは委員会内での共有に留めます。本会Webサイトでの開催報告の際には、発言者が特定されないようにいたします。

その他、個人情報については、個人情報保護法および本会の個人情報保護方針に基づき、厳重に管理いたします。その他ご不明の点やご確認になりたいことがございましたら、下記個人情報保護管理者までお問い合わせください。

日本版AAAS設立準備委員会委員長 馬場基彰

連絡先 contact@jaas.group

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この記事を書いた人

日本版AAAS設立準備委員会

日本版AAAS設立準備委員会

設立準備委員会は、対話を通じた科学技術の振興を目指す有志によって運営されています。分野、組織、職種・職階、世代の垣根を超えて誰もが参加することができ、未来へ向けた自由闊達な意見・情報の交換が促進されるよう、運営の理念として「多様性の尊重」、「科学の尊重」、「民主的な運営」の3つの柱を掲げています。