2024年 日本科学振興協会 年次大会:サイエンスアゴラでの新たな挑戦

皆さんこんにちは。 理事・2024年年次大会委員長の黒ラブ教授です。

日本科学振興協会(JAAS)は、2024年の年次大会を日本最大級のサイエンスコミュニケーションイベント「サイエンスアゴラ」(主催:科学技術振興機構)にて、3つの出展(2日間の全日展示、学生アイディアファクトリー、イノベーションユース)で実施しました。

この記事は2日間の全日展示を中心に書かせていただきます。

今年は「他のイベントに訪れる幅広い層にJAASを知ってもらう」という、去年とはまったく新しいコンセプト・ミッションのもと、2日間の全日展示を中心に、ユニークな体験型コンテンツと時間限定のイベントを融合させた大会にしました。


大会の概要と特徴

日時: 2024年10月26日・27日
みんなの声聞かせて!科学と共創する未来を作ろう!
場所
: サイエンスアゴラ(東京・お台場)
主なコンテンツ: 2日間の全日展示を核にした5つのテーマイベント


日本の科学に関する課題(例:AIとの共存、DORAに基づく研究評価、若手研究者のキャリアパス、研究費問題etc)について、時間帯ごとに話し合いました。さらに、来場者が自由に意見を記入できるスペースも設けました。

  • 科研費ダーツ:(科研費が落ちると悲しいという研究者から、その悲しさを体験してほしい。そこから科研費を知ってもらう体験型コンテンツ。長蛇の列を記録するほどの人気を博しました。笑いもありながら、JAASらしい真剣な話もできたと思います。
  • トークイベント: 特定の時間に開催された5つのトークイベントでは、来場者との双方向の議論が展開され、大きな反響を得ました。


トークイベントコンテンツの紹介

  1. DORA(新しい研究評価)を考える
    私立・国立の教員と共に、研究評価の未来を議論。
  2. 博士の企業での活躍事例紹介
    博士号取得者の実際のキャリアパスを紹介。
  3. AIと教育:私たちの未来をどう生きる?
    AIの進化と教育の在り方を考えるセッション。
  4. サイエンスコミュニケーションを「推し研」から考える
    一人一人推しの研究テーマを持ってみない?という提案型イベント。
  5. 研究者人生ゲーム
    現実の研究者生活を体験できるボードゲーム型のワークショップ。

当初来場者からの意見を、みんなが書いてくれるのか懸念されたのですが、予想外に展示内容への感想やアイディアを、書いていただきました。JAAS宣伝の600部のチラシもほぼ配りきるなど、成果を上げました。


JAASらしい取り組み

今回の年次大会では、以下の「裏テーマ」も掲げました。

  • 運営ノウハウのアップデート: 新旧会員が協力し、より効率的な運営体制を構築。
  • ポップな宣伝ツールの開発: 外部向けに親しみやすい広報チラシを作成。
  • JAASらしい独自コンテンツの発信: サイエンスコミュニケーションの魅力を体現する展示内容。

これらの取り組みにより、来場者へのJAASの認知拡大だけでなく、会員内部の結束や活性化にも成功しました。会員間の交流が新たなアイディアを生み出し、展示内容を本当に彩り豊かに完成させることができました。


感謝の言葉

今回の年次大会は、JAASメンバー全員の協力により成功を収めました。そしてリーダーを引き受けていただいた方々、ありがとうございます!「一人でも欠けていたら実現できなかった」と感じるほど、大きなチームワークの成果です。参加者、協力者、そして来場者の皆さま、本当にありがとうございました。

大変でしたね~(笑)でも楽しかったですね~

JAASはこれからも新たな挑戦を続け、サイエンスコミュニケーションを通じて社会に貢献してまいります。

サイエンスアゴラ年次大会2024 第1支部長 下平剛司
サイエンスアゴラ年次大会2024 第2支部長 冨樫祐一 住井英二郎 山形方人
サイエンスアゴラ年次大会2024 第3支部長 三輪秀樹
サイエンスアゴラ年次大会2024 第4支部長 吉野宏志
サイエンスアゴラ年次大会2024 第5支部長 大坪嘉行
サイエンスアゴラ年次大会2024 財務長    馬場基彰

年次大会2024 inサイエンスアゴラ副委員長 宮原聖子 
年次大会2024 inサイエンスアゴラ委員長 黒ラブ教授

文:国立科学博物館認定サイエンスコミュニケーター 湯沢友之

この記事を書いた人

日本科学振興協会(JAAS) 広報

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