若い世代の経験から科学と社会を考える

日本科学振興協会(JAAS)の下平です。この記事ではキックオフミーティングのセッションのうち、JAAS若手企画セッション「私たちは”科学”をどう捉えていくべきか」~豊かな社会を目指して~ の紹介をしていきます!

「市民」のみんなで社会を考え対話する

この企画では、わたしたちが社会を担う「市民」として、 ”科学” を切り口に社会や未来について考えていきます。

私たちが生きている社会には、“科学” に関するものがたくさんあります。
AIやVR空間、再生医療や宇宙開発など、”科学” は私たちの社会や生活を豊かにしていく可能性を秘めています。あるいは、SFのような、想像をするだけでワクワクすることもたくさんあります

一方で ”科学” によって発達した私たちの社会活動は、環境や生態系の破壊、格差や戦争といった負の影響ももたらします。これらの問題は社会課題として、私たちが直面しているものでもあります。

”科学” の負の側面と向き合いつつ、豊かな社会を実現していくにはどうしたらよいのか?

この問いについて、登壇者・参加者全員が市民として、自分事として考えていく企画です。

企画の日時は6月22日(水)19:00-21:00、形式はオンライン、参加費は無料です!

若者世代の経験と視点を共有する

ここまでの説明を読んで、『なぜ「若手」がこのセッションをやるのだろう?』と思った方もいるのではないでしょうか。
市民のみんなで科学を切り口に社会を考えることは、若者に限らず全ての世代にとって必要なことなはずです。

では、なぜ「若手セッション」としてこの企画を行ったのか。

そこには、これから数多くの課題に向き合っていく私たち若い世代が、経験と視点を共有した上で社会や未来を考えることを、これからの協働への1歩にしたい、という意図があります。
人生の中で社会の中で体験してきたことというのは、どうしても世代によって異なります。
(懐かしい音楽や子供の頃見たテレビとかって、どうしても世代の色が出ますよね~)
そして、育ってきた中での経験や出来事、周りの環境というのは、価値観や意思決定、人間形成に影響を与えているものです。

だからこそ、世代の中で共有している経験や視点を元に対話することは、それぞれの価値観の前提を探ることでもあり、そしてそれは協働の基盤を創ることでもあります。

「若い世代が協働していく基盤を創っていくこと」

これが、「若手セッション」で目指したいことの1つです。

どんな人が登壇するの?

このセッションでは、自分を含めて、以下の方々が中心になって話をしていきます。
司会・登壇者は20代半ば~30代前半で、みなさんがそれぞれに、社会課題・関心に沿って活動に取り組んでおられる方々です。

司会:城戸 研仁(Science Kido,日本科学振興協会)
登壇者①:下平 剛司(国立研究開発法人水産研究・教育機構,日本科学振興協会)
登壇者②:櫃割 仁平(京都大学教育学研究科,TeacherAide)
登壇者③:岡野 めぐみ(東京大学法学政治学研究科法曹養成専攻,日本若者協議会)
登壇者④:遠藤 佑(文部科学省ガツガツ若手ワーキンググループAirBridge)

登壇者の方たちも「市民」という立場を共有し、そして「普段の生活・活動・体験の中でどういうことを考えているのか?」というところを起点に対話を進めていきます。

参加者のみなさんも『登壇者』

素敵な登壇者たちはもちろんですが、参加者のみなさんも対話に参加する『登壇者』です!

企画中では、ZOOMのチャット機能を使って、参加者の方々の声を募集します。
チャット機能で、みなさんが普段の生活や活動の中で思っていること・考えていることを教えてください!
チャットでいただいた内容は、企画の中で取り上げます。
同じ世代に生きる市民として、共に対話する時間を過ごしましょう!

どの世代の人にも参加してほしい

この企画の司会・登壇者の世代は、20代半ば~30代前半です。
そのため、その世代が体験した体験・出来事をベースに話を進めていきます。

だからといって、その世代の人達だけに参加してほしいかというと、そんなことはありません。

むしろ、どの世代の人にも、参加してほしいと思っています。

この企画は「若い世代が協働していく基盤を創っていくこと」を目指しているわけですが、その先に若い世代だけで社会に向き合っていくことを目指しているわけではありません。
若い世代だけが社会を担っている訳ではありません。
どの世代が偉いとか特別だとかいうつもりもありません。
どの世代にもその世代ごとの経験や価値観があるはずです。
最終的に目指すのは、世代を問わず協働していくことです。

そのための一連の対話の中に、今回の企画を若い世代のことを知る機会として位置づけられることを願っています。

社会の未来での協働に向けて

今回1回の企画だけで、劇的に何かが変わる訳ではありません。
むしろ、これから先、膨大な対話や熟慮を、積み重ねていくことが私たちには必要です。
この企画は、その膨大な積み重ねの中の1つです。
みなさんと一緒に対話できるのを、楽しみにしています!

オンライン・無料ですので、ふるってご参加ください!

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