ジャパン・サイコム・フォーラム(Japan SciCom Forum、JSF) は、「英語」でコミュニケーションを行っていて、日本国内の大学や研究所など日本から世界に向けた科学コミュニケーションと、報道関係者、ジャーナリスト、研究者、学生、翻訳者、URAなどアウトリーチに取り組む人のためのコミュニティを作るために2018年にできた団体です。JSFは日本国内を基盤にしていますが、参加者には豪州、シンガポールなどの方もみられ、国際性のある団体です。2022年10月21日に、沖縄科学技術大学院大学(OIST)がホスト、AAASのEurekAlertなどが後援となって、年会であるJSF2022が開催されましたので、2022年2月に発足した日本科学振興協会(JAAS)として、JAASから2名が参加して組織の紹介を行いました。
日本の科学を元気にして、世界に存在感のあるものにするためには、英語で海外に積極的に発信して、国際共同研究などを推進していくことも大切と思います。また、多様性を重視するJAASとしても、多彩なメンバーにたくさん関与していただきたいと考えています。このような場所でのJAASについての紹介が、そのような方向への地道な一歩になることを期待しています。
同時に、JAASホームページでの英語での紹介、英語での対話や活動の場の設置(英語Slackチャンネル作成)、国内外関連団体との関係構築など、JAASの国際化と英語化は喫緊の課題になっています。COVID19流行、円安とも重なって、内向き志向、研究者の在外研究や学生留学の減少など、気になることも沢山ありますが、積極的に取り組んでいきたいと思います。
以下、JAASの説明をしてくださった日野さんからのご報告です。
沖縄科学技術大学院大学(OIST)主催のイベント、Japan Scicom Forum 2022、ネットワーキングタイム(12:30-14:00)において、Gathertown内、JAASルームにてホストを山形さんと共に務めさせていただきました。使用言語は英語という中で、全体で約400名の参加があったイベント中、JAASのルームに来られたゲストは時間を通して10名程度でしたが、JAASの紹介を簡単にしましたところ、日本人、在日外国人の学生や大学教員など数名の方からとても興味があるというレスポンスをいただき、有益な時間を持ちました。得られた主な知見としては次の2点です;
- 更なるサイエンスの成長には、やはり英語でのコミュニケーションは避けて通れない。ということの再認識
- 類似する他団体や機関との協働によるJAASの拡大と国際化への可能性
対話を通してJAASの活動をしていくには全体としては現状、どうしても日本語オンリーとなってしまうので英語での対話は優先順位が落ちてしまいますが、理事の方々はじめ、JAAS会員の中でも英語でのコミュニケーションが可能な方もおられると思います。これらの皆様方からの協力を仰ぎ、地道にScience+Englishの活動を進めることで日本語ユーザ以外の会員を獲得していくことが可能になります。また、英語学習をどのように進めていったらいいか。という悩みをお持ちの方も多数いらっしゃると思います。そのような方が気軽に相談をしたり情報を得たりすることができるようなチャンネルがあれば、言語の壁を乗り越えてJAASの成長を更にプラス方向に持って行くことが可能ではないかと感じました。質問時間では、会員になるには?という前向きな質問が相次ぎました。私の学習不足で会員種類や年会費、今から入る場合も1年分かかるなどの案内がすぐにできなかったので、次の機会がありましたら、ここを修正したいと思います。
(文責:山形)