JAAS名誉フェローの授与について

JAASは、「JAASフェロー等の称号制度規程」(2024年7月5日理事会承認)に基づき、日本版AAAS設立準備委員会よりご支援いただいている次の4名に「JAAS名誉フェロー」の称号を授与することを決定しました。
磯谷 桂介 氏
梶田 隆章 氏
豊田 長康 氏
永野 博  氏    (五十音順)

JAAS名誉フェローには、これまで同様にJAASへの忌憚のないご助言を賜り、また同時にJAASでこそ担える役割を社会に認知されるよう、その意義を広めていただくことを期待しています。
今後、JAASは会員活動を活性化させるだけでなく、国際的な科学コミュニティの一員として積極的に関与することを目指します。
また、国際的なイベントや会議への参加、各国の科学団体との連携強化を図り、JAASの存在感をグローバルに高める活動を推進し、更なる科学の振興と発展に尽力します。
そのためにはより一層多くの方々のご支援とご協力が必要で、名誉フェローの方々のお力添えを期待する所です。
JAAS名誉フェロー、および既に活動されているJAASフェローの皆様にもご支援いただきJAASの発展に努めてまいります。

授与者の概要(※50音順、敬称略)

磯谷 桂介
中部大学 先端研究センター 教授
日本版AAAS設立準備委員会から法人化して3周年を迎えた現在も、アドバイザーとして今後の進む道についてご助言を頂戴しています。

〔略歴〕
1984年文部省入省 石川県企画開発部参事、北陸先端科学技術大学院大学助教授、東北大学総長主席補佐、政策研究大学院大学事務局長、文部科学省大臣官房審議官(研究開発担当)、名古屋大学理事・事務局長、文部科学省研究振興局長、科学技術・学術政策研究所長、中部大学副学長・先端研究センター教授等を経て、2023年6月より中部大学理事・先端研究センター教授。博士(工学)。専門分野:科学技術・学術政策

梶田 隆章
東京大学(宇宙線研究所)卓越 教授
日本版AAAS設立準備委員会前より多大なアドバイスを賜り、あわせてJAAS主催のイベントにもご登壇いただくなどJAAS設立に大きく寄与してくださいました。

〔略歴〕
1986年理学博士。その後、東京大学理学部助手、宇宙線研究所助手、助教授、教授を経て、2024年定年退職。この間、2008年から2022年まで宇宙線研究所長。また、2020年10月から2023年9月までの3年間日本学術会議会長。現在は東京大学卓越教授、日本学士院会員など。専門はニュートリノ物理学・宇宙物理学と重力波天文学。 

豊田 長康
鈴鹿医療科学大学 学長
JAAS主催イベントにてご登壇を快く引き受けてくださり、多数の会場に足を運んでくださるなど、常日頃よりJAASの活動を応援と多大なアドバイスを頂戴しております。

〔略歴〕
大阪大学医学部卒業後、三重大医学部教授を経て2004~09年に同大学長を務め、2009年鈴鹿医療科学大学副学長に就任。2010年独立行政法人国立大学財務・経営センター理事長に就任。2013年~現職。著書『科学立国の危機』(2019年)において、大学経営の実態や研究現場の声を徹底リサーチし、日本の科学力・研究力の低下を招いた根本原因を分析。日本の科学力・研究力の危機を訴えてきた。

永野 博
政策研究大学院大学 政策研究センター 客員研究員
日本版AAAS設立準備委員会前より、ご指導を賜っております。法人化後のJAASを、多様な集まりに参加させてくださるなど、JAASの発展にご尽力くださっています。

〔略歴〕
慶應義塾大学工学部・法学部卒。中途1年間、ギャップイヤー@欧州。科学技術庁に入り、文部科学省国際統括官、政策研究大学院大学教授。2011年より2016年までOECDグローバルサイエンスフォーラム議長。現在、米国科学振興協会(AAAS)フェロー、(公社)日本工学アカデミー政策共創推進委員会委員長、東京都ユネスコ連絡協議会会長。著書:『世界が競う次世代リーダーの養成』(近代科学社、2013年)、『ドイツに学ぶ科学技術政策』(同、2016年)