「10兆円規模の大学ファンド」等についての提言手交のご報告

(文責)JAAS・理事 坂内博子

2022年4月20日、日本版AAAS設立準備委員会および日本科学振興協会(JAAS)の研究環境改善ワーキンググループがまとめた「10兆円規模の大学ファンド」と地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージの使途についての提言を、小林鷹之内閣府特命担当大臣(科学技術・宇宙)や科学を応援してくださっている国会議員の方々に手交しました。この提言を作り上げるにあたり、アンケートにご回答いただいた皆さまやご意見をいただいたみなさまに心より感謝申し上げます。また今回、極めてご多用な中、JAASとの面談にお時間をとっていただきました大臣、国会議員の方々、また仲介の労をとってくださった議員の方々、面談の際に写真を撮ってくださったスタッフの方々に、心よりお礼申し上げます。

<午前>

【10:40】最初に、今回小林大臣に仲介してくださった自由民主党・船田はじめ議員を訪問し、提言をご説明しました。船田議員は、自民党・科学技術基本問題小委員会の委員長として、以前より日本の科学の問題点や研究者の置かれた状況などについて調査されており、今回の提言についてもご理解いただくことができました。 来たる6月18日のJAASキックオフミーティングにもご参加いただき、対話してくださるとのことで、とても楽しみです。

【11:00】船田議員とともに内閣府に移動し、いよいよ小林内閣府特命担当大臣にお会いします。JAASのこと、今回の提言が行われた背景、および10兆円ファンドを日本の科学を元気にするためにどのように活かして欲しいかをお伝えしました。Zoom画面越しから参加したJAASメンバーの若手研究者が、研究成果を着実にだしているにもかかわらず不安定な雇用状態に置かれていることを直接説明しました。若手研究者の状況には、大臣も心を動かされたように見えました。政策への反映への期待が高まります。

<午後>

【13:30】Twitterで「大学研究力向上の施策」について意見を募っていることで研究者から注目を浴びている公明党の平林晃議員、山崎正恭議員を訪問しました。元研究者(大学教授)の平林議員と元中学校教員の山崎議員とは、日本の研究の現状についてより深い議論を交わすことができました。平林議員は、情報工学分野の研究に、大学の教員として20年以上も携ってきた後に議員になられたという経歴をお持ちです。研究費が獲得できなかった時に、あたかも人格を否定されたかのように感じる辛さについては強く共感いただいたようで、平林議員の研究者としての一面をかいまみることができました。日本の研究現場を最もご存知の国会議員の一人として、今後も対話を続けさせていただきたいと思います。

【16:00】次に、JAASメンバーの今泉真緒さんと城井崇議員の仲介で、立憲民主党の文部科学部会の会合にて、JAASの提言の手交と提言の説明をいたしました。城井議員は、以前、文部科学大臣政務官をされていたこともあり、日本の科学技術の現状の詳細をよくご存じで、この機会をアレンジしていただくことができました。Zoom経由で参加した若手メンバーが紹介した研究者の身分が不安定な問題については、吉田はるみ議員から研究者を慮った質問をいただきました。
キックオフミーティングでも、この件について語るセッションを設けておりますので、みなさまぜひご参加ください。

【17:00】最後に、JAASメンバーの紹介で、立憲民主党の近藤昭一議員に提言のご説明にあがりました。近藤議員の地元の愛知に縁があるメンバーが今回揃っていたこともあってか大変話が弾み、日本と外国の現状の違いについてなど深く踏み込んだ議論を行うことができました。

日本の科学を元気にすることを通じて日本を元気にしたい、という思いは党派を超えて共通であることを強く感じた一日でした。
今回の提言の手交は始まりに過ぎません。日本の科学をもっと元気にするために、今後も様々な方々と対話を続けていきたいと思います。

この記事を書いた人

広報日本科学振興協会

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