大学生が面白い!と感じた対談とは? 夏休み企画「科学人インタビュー2022 in Summer」

初めまして!JAAS会員の菊地裕斗(きくちひろと)と申します。普段は化学が大好きな大学生をしています。

そんな僕が夏休み中に参加していた、JAASの企画「科学人インタビュー2022 in Summer」について、感想を書いていきたいと思います。その中でも特に印象に残った対談について紹介していきます!

科学人インタビューとは

「科学人インタビュー 2022  in Summer」は、様々な分野の研究者をはじめ、様々な形で科学に関わっている方々にインタビューをしていく企画です。

企画の中では、インタビュアーとスピーカーの方が一対一で対談を行いました。対談を通して、スピーカーの専門分野や普段の生活、そして科学への関わり方について質問され、深堀りがされていきました。

特徴的なのは、多種多様な分野・領域のスピーカーの方々が出演されていたことです。また、インタビュアーの方々も多様で、同じく研究者の方であってもスピーカーの方と専門分野が異なっている方や、Vtuberやサイエンスコミュニケーターの方との対談もありました。

スピーカーの方々については、下記のJAASブログで紹介しています。是非ご覧ください!

「科学人インタビュー2022 in Summer(前半)」を開催します!

夏休み企画後半「科学人インタビュー2022 in Summer」&「『科学を伝える』よもやま話」を開催します!

大学生が面白い!と感じた対談とは

そんな多種多様な分野・領域の方々のお話を聞いた中で、僕が個人的に特に面白いと感じた対談について、2つほど紹介していきます!

僕が特に面白いと思った1つ目の対談は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の中島悠さんの対談です。

中島さんの専門は微生物ということで、面白い(変な?)特徴をもった微生物の性質について研究をされているそうです。中島さんの話の中で印象に残ったのは、「微生物との出会い」でした。中島さんは、幼少期から出身地である滋賀県の琵琶湖で、さまざまな生物を捕って観察していたそうです。そんな中でブルーバックスの微生物に関する本を読んで、「こんな変な生き物がいるのか!」と微生物に興味を持ったとのこと。

中島さんの対談を聴いていて、僕も昔「ファーブル昆虫記」を学校の図書館で借りて読んだり、カブトムシを捕りに行ったりしていたのを思い出しました。身近な自然との戯れというのはやはり科学を好きになる原点なんだなとひしひしと感じました。同時に、幼少期のことを思い出してしまい、「また虫取り行きて〜」と思ってしまったので、友人でも誘って地元の山に乗り込もうと思います笑。みなさんも年齢にとらわれず、大自然と戯れてみるのはいかがでしょうか?

僕が特に面白いと感じたもう1つの対談は、立命館大学の冨樫祐一さんの対談です。

冨樫さんの専門は生物計算学ということで、コンピュータを用いた生物のシュミレーションなどの研究をなさっているそうです。冨樫さんは昔から「コンピュータが作りたい!」と考えているオタクだそうです。また、受験では化学・地学を勉強していたが現在では生物物理学を研究しているという異色(?)の経歴を持っています。

そんな冨樫さんのお話を聴いていて印象に残ったフレーズは、「本質は物質ではなく理論かもしれない」という言葉です。冒頭の自己紹介の通り僕は化学が大好きで、普段はそれぞれの物質がどんな性質を持っているのか、どんな反応を起こすのか・反応を起こさないのかに注目しがちです。冨樫さんの言葉は全く自分で思ったことがなかった考え方だったので、とても心打たれました。

実は、冨樫さんがスピーカーの回が科学人インタビュー2022 in Summerの最終回だったのですが、これこそが自分と領域の違う方のお話を聴く醍醐味だなと感じられて、「まだ他の話を聴いたことがない方のお話を聴きたい!」と思ってしまいました。

科学人インタビューを終えて

というところで、僕が面白いと思った対談の紹介を終わりたいと思います。

今回紹介した対談以外も大変興味をそそられるものばかりで、自分の知らない分野の話を聞けたのが新鮮でした。また科学人インタビューがあったら、次はインタビュアーをやってみたいと思ったり…?

これからもJAASでこのような企画があると思うので、すでに待ち遠しいです。その時はみなさんもぜひ参加してみてください!何か感動するところがあると思います!

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